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島嶼部の基本情報

BASIC INFORMATION

利島の基本情報 TOSHIMA

概要 アクセス 気候について 観光スポット イベント情報

利島への移住・定住について MIGRATION・SETTLEMENT

住居について 仕事について 教育と子育て環境について 医療と福祉について 生活とインフラについて 支援制度と補助制度について
利島(としま)は、東京都心から南へ約140kmに位置する伊豆諸島の小さな島です。面積は約4.12平方キロメートル、周囲は約8kmで、伊豆諸島で最も面積の小さい有人島です。人口は約300人ほどで、島全体がヤブツバキの椿林に覆われており、その本数は約20万本ともいわれます。冬になると島中で椿の花が咲き誇り、真紅の花びらが地面を染める「椿のじゅうたん」が見られるなど、「椿の島」として知られています。島の中心には標高508mの宮塚山(みやつかやま)がそびえる美しい円錐形の地形で、周囲は海に向かって断崖絶壁が続き、砂浜はありません。そのため海岸線の景観はダイナミックで、島影自体が緑のピラミッドのように見えるのも特徴です。島内の集落は島の北側斜面の一箇所にまとまっており、役場や診療所、商店、民宿など生活に必要な施設はすべてこの集落内に揃っています。人口は少ないですが、昔ながらの温かい人間関係とのどかな暮らしが息づいており、移住してきた若い世代も多く定住しています。近年では島民の約8割が島外からの移住者(Iターン)という統計もあり、高齢化率は約25%(全国平均程度)と「離島=高齢化」のイメージに反して子どもの割合も多い元気な島です。豊かな自然環境も利島の魅力で、晴れた夜には街明かりが少ない分、肉眼で天の川や満天の星空が望める「天然のプラネタリウム」となります。また島の周辺海域には野生のミナミハンドウイルカが約20頭生息しており、港付近でボートからイルカを観察するドルフィンウォッチングや一緒に海で泳ぐドルフィンスイムも人気の体験です。小さな島ですが、美しい自然と伝統ある椿産業、そして島民の温かさが凝縮された、知る人ぞ知る魅力的な島です。
利島へは東京・竹芝桟橋から出る船便でアクセスするのが一般的です。
【船でのアクセス】
高速ジェット船(東海汽船)の場合
所要時間
竹芝から利島まで約2時間20〜30分
詳細・予約
東海汽船 >>詳しくはこちら
大型客船(東海汽船)の場合
所要時間
約7時間半〜8時間
詳細・予約
東海汽船 >>詳しくはこちら


船便の本数は季節によって変動しますが、夏季は増便されることもあります。また、夏季限定で神奈川県久里浜港からの高速ジェット船(季節航路)も運航され、こちらは最短約**1時間40分**で利島へアクセスできます。伊豆半島側からは下田港発の定期船「フェリーあぜりあ」も就航しており、曜日によって経由地が異なるため所要時間が1時間半〜5時間程度と変わります(週数便運航)。
【飛行機でのアクセス】
空路でのアクセスでは、利島には空港がないため一旦近隣の大島へ飛行機で渡り、そこからヘリコプターに乗り継ぐ方法があります。調布飛行場から新中央航空の小型機で大島まで約25分、大島から利島へ東京都が運航するヘリコプター便で約10分で到着します。ヘリコプターは週数日の運航ですが、天候に左右されやすいため利用時には最新情報の確認が必要です【※東京都島しょ地区ヘリコプター利用案内: https://www.islandaccess.metro.tokyo.lg.jp】。
いずれの交通手段も、時期や天候によって運航状況が変わることがあります。特に冬季は季節風で海が荒れやすく、船が欠航となる場合もあるので、渡島前には東海汽船の公式サイトや東京都の島しょ交通情報サイトで最新の運航状況を確認すると安心です。利島は東京から気軽に行ける離島とはいえ、天候次第で上陸できない日もある**「隣の秘境」**ともいわれます。時間に余裕を持った計画で、島旅をお楽しみください。
利島の気候の特徴
利島の気候は太平洋の黒潮の影響を受けた海洋性の温暖な気候で、一年を通して東京本土よりも穏やかで過ごしやすいのが特徴です。冬でも氷点下まで気温が下がることはほとんどなく、逆に夏も海風のおかげで本土の都市部ほど極端な猛暑になりにくい傾向があります。年間を通した平均気温はおおよそ16〜17℃前後で、最も暑い8月で30℃前後、寒い2月でも5〜8℃程度までしか下がりません。降水量は年間1,500〜2,000mmと比較的多めで、特に梅雨時期と台風シーズンにまとまった雨が降ります。台風は例年8月〜10月頃にかけて年に数回接近・通過しますが、その際は船やヘリが全便欠航になることもあります。島の人々は台風時には家屋の雨戸を固定し、船が来ない間の食料備蓄を確認するなど、本土とは違った備えをしながら生活しています。
【春(3月~5月)の気候】
春の利島は徐々に気温が上がり、寒さが和らぐ過ごしやすい季節です。本州と比べると花粉の飛散量も少なめと言われ、花粉症の方にはありがたい環境かもしれません。3月は日中12〜15℃、4月は15〜18℃、5月には**18〜22℃**ほどまで気温が上がり、朝晩こそ少し肌寒い日もありますが日中は薄手の上着で快適に過ごせます。海水温は春先はまだ低いので泳ぐには早いですが、釣りやハイキングにはちょうど良いシーズンです。島内では4月上旬〜中旬にかけて桜が咲き、遅めのお花見が楽しめます。春の訪れとともに島のアウトドアアクティビティも活気づき、移住希望者にとっても新生活を始めやすい爽やかな季節です。
【夏(6月~9月)の気候】
夏の利島は、都会に比べて過ごしやすいと言われます。6月の梅雨明け頃から気温は25℃を超え、7〜8月は28〜32℃前後まで上がる日もありますが、海に囲まれているため夜になると熱がこもりにくく、熱帯夜になる日が東京より少なめです。昼間は真夏日になることもありますが、島特有の海風が暑さを和らげてくれるため、木陰や家の中では扇風機だけで過ごせる日も多いです。ただし湿度は高いので、除湿機の使用や風通しを良くする工夫があると快適でしょう。7月〜9月は海水浴やダイビング、ドルフィンスイムなどマリンスポーツの最盛期で、多くの観光客が訪れ島も賑わいます。お盆の時期には島民も帰省者も集まるイベントが行われ、花火大会も開催されます(※詳細は後述のイベント情報参照)。8月後半から9月にかけては台風シーズンとなり、台風接近時は船便が止まり**「プチ陸の孤島」**状態になりますが、その分台風一過の青空や星空は格別です。
【秋(10月~11月)の気候】
秋の利島は、一年の中でもっとも過ごしやすい季節です。残暑が和らぎ、10月は20〜25℃、11月には15〜20℃程度と涼しくなってきます。台風シーズンも10月頃までで終わり、台風が去った後は空気が澄んで秋晴れの日が続きます。空気が乾燥し始めるのでカビの心配も減り、家の中も快適です。観光客は夏に比べ少なくなり、島は静かな雰囲気を取り戻します。まだ海水温が高めな9〜10月前半には海に入ることもでき、釣り好きにはカンパチやイサキなどが釣れる絶好のシーズンです。島内では秋祭りや文化祭など地域の行事も行われ、移住者も地元行事に参加して島民との交流を深める良い機会となります。朝晩は冷え込む日もありますので、薄手のジャケットを用意すると安心です。
【冬(12月~2月)の気候】
冬の利島は、東京23区に比べると明らかに暖かい冬です。日中の最高気温は10〜15℃前後、真冬の最低気温でも5℃前後で、雪が降ることはめったにありません(降っても積もらずに終わります)。ただし北風が強く吹く日が多く、体感温度は気温より低く感じられます。海も時化(しけ)の日が増え、港には大きな波が打ち寄せ船が欠航することもしばしばです。家屋も高温多湿な島仕様のため断熱性は高くないことが多く、冬場は暖房器具(コタツやストーブなど)が必需品になります。島では昔から冬の楽しみとして椿油を焙煎する香りが各家庭から漂ったり、海が荒れて外出が難しい日は家で編み物や織物をする文化もあり、ゆったりとした冬ならではの時間が流れます。また温かい温泉こそありませんが、寒い日は島民が焚火を囲んで世間話をする風景も見られます。冬場は空気が非常に澄むため、夜には満天の星空が広がり、夏とはまた違った静寂な美しさを堪能できます。
小さな利島ですが、自然や文化に触れられる見どころが点在しています。主な観光スポットや体験を以下にまとめます。
宮塚山展望台(みやつかやま てんぼうだい):利島の最高峰・宮塚山(標高507.5m)山頂にある展望スポットです。お椀を伏せたような形の山頂までハイキングコースが整備されており、「宮塚山・巨樹めぐりの道」と呼ばれるルートを歩いて登ります。山頂からは伊豆大島や新島、さらに天気が良ければ遠く富士山や伊豆半島まで見渡せる雄大な景色が楽しめます。頂上付近にはスダジイなどの巨木が生い茂り、カラスバトなど島固有の野鳥にも出会えることがあります。展望台までは港のある集落から徒歩約1時間ほどですが、島の自然を満喫できる散策コースとして人気です。
椿のトンネルと椿畑:利島を代表する椿の森は島内のいたるところに広がっています。特に島の南側斜面には椿の木が段々畑状に植えられた「椿畑」があり、江戸時代から続く椿油生産の歴史を感じさせる風景です。開花期の1月〜3月頃には、真っ赤なヤブツバキの花が木々を染め上げ、散った花びらが地面一面に敷き詰められたようになる様子は**「椿の絨毯」とも呼ばれます。椿畑の合間の細道を歩くと、両側から椿の枝葉が覆いかぶさる椿のトンネル**ができており、まるで緑と赤のアーチの中をくぐるような体験ができます。写真映えする利島ならではの景観として、椿の季節には多くのカメラ愛好家が訪れるスポットです。
イルカウォッチング&ドルフィンスイム:利島の周辺海域には人懐こいミナミハンドウイルカの群れが定住しています。島の観光メニューとして、漁船やボートに乗って野生イルカを探す「イルカウォッチング」ツアーが催行されています。運が良ければ船のすぐそばでイルカたちが泳ぎながら顔を出してくれることもあり、大人から子供まで大興奮間違いなしです。また夏季にはシュノーケルをつけて海に入り、イルカと一緒に泳ぐドルフィンスイム体験も可能です。島の近海でイルカと泳げる場所は限られており、利島は世界でも珍しいイルカスポットとして注目されています(※要予約、有料のガイドツアー参加が必要)。初心者でもインストラクターがサポートしてくれるので安心です。間近で見る野生イルカの迫力と可愛らしさは、一生の思い出になるでしょう。
星空観察(スターウォッチング):利島は周囲に大きな街がなく光害が少ないため、夜は満天の星空を楽しめる穴場スポットです。特に集落から少し離れた高台の南ヶ山園地(みなみがやま えんち)という広場は視界を遮るものが少なく、地平線近くまで星が輝いて見えます。新月の夜など条件が良い時には、肉眼で天の川がはっきり確認できるほどの星の多さです。夏の天頂にかかる天の川や、冬のオリオン座・シリウスといった明るい星々まで、季節ごとの星座をくっきり鑑賞できます。芝生に寝転んで360度の星空を見上げれば、ここが東京とは思えない感動的な体験になるでしょう。夜は冷え込むので上着をお忘れなく。星空観賞は無料の最高の観光資源として、利島を訪れたらぜひ体験してほしい魅力です。
※このほか、島内には江戸時代建立の古い社殿を持つ阿豆佐和気命神社(あずさわけのみこと じんじゃ)や、島の歴史民俗資料を展示する利島村郷土資料館、漁業で使われた伝統の小船「はしけ」や漁具を展示する海の歴史広場など、小規模ながら興味深いスポットも点在しています。観光スポットの詳しい情報やマップは、東京都島しょ振興公社のサイト内「利島観光ガイド」(http://www.tokyoislands-net.jp)や利島村公式サイトの観光ページで紹介されています。島内観光の際は、徒歩でゆっくり回ったり、宿の方におすすめスポットを聞いてみるとよいでしょう。
観光詳細:利島観光ガイド
利島では島ならではの伝統行事から住民参加型のお祭りまで、規模は小さいながら年間を通じて様々なイベントが行われています。
主なイベントと時期を以下に紹介します。
【利島の主なイベント】
1. ジックワ火(じっくわび)
時期
毎年1月1日(元日)
概要
毎年1月1日(元日)未明に阿豆佐和気命神社で行われる新年最初の伝統行事です。大晦日深夜、神社の境内に氏子や神事の役目の男性たちが集い、年明けと同時に拝殿の太鼓が打ち鳴らされます。それを合図に境内に組まれた大きな焚火に一斉に火がつけられ、「ジックワ火の歌」と呼ばれる歌を皆で唱和しながら新年を迎えます。「ジックワ!」の掛け声とともに燃え上がる炎は圧巻で、太鼓が108回鳴らされる様子は厳かながら迫力があります。歌い終わると氏神様への参拝が始まり、参拝後は皆で火を囲んで暖を取りつつ新年の無病息災を祈ります。利島の正月はこのジックワ火で明けると言われるほど、島民にとって大切な行事です。
2. 流鏑馬(やぶさめ)〔八幡神社例祭〕
時期
うるう年の翌年の1月1日
概要
うるう年の翌年の1月1日に八幡神社で執り行われる伝統行事です。平安時代の武将・源為朝が利島に渡った際に武芸を奉納した故事にちなむと言われ、島内では数え年で4年に一度(閏年明け)開催される特別なお祭りです。神社の境内に的を立て、選ばれた少年が馬に見立てた棒をまたがり猛ダッシュしながら的に矢を射る所作を行います。笛や太鼓の囃子が鳴る中、「ヤアーッ!」という掛け声とともに矢を放つ様子は勇壮で、新年の豊作と海上安全を祈願します。全国的にも珍しい離島の流鏑馬神事として、島外から見学に訪れる人もいる貴重な行事です(開催年は限られるため、該当年の観光協会等の情報を要確認)。
3. 盆踊り大会
時期
8月中旬
概要
**毎年8月中旬(お盆の時期)**に開催。場所は利島小中学校の校庭などを利用して行われます。島に古くから伝わる音頭に合わせて島民が輪になって踊る盆踊りで、帰省してきた島出身者や観光客も飛び入り歓迎の和やかなイベントです。夕方から夜にかけて屋台が出たり、全員で踊りの輪を広げたりと、規模は小さいながら島ならではの温かみある夏祭りとなっています。
4. 花火大会
時期
8月中旬
概要
こちらも8月中旬のお盆シーズンに開催されるイベントで、例年盆踊り大会の夜にあわせて港の桟橋付近から花火が打ち上げられます。打ち上げ数は多くありませんが、夜空を彩る大輪の花火と間近で見る迫力は格別です。都内では珍しい**尺玉(約45cm)**の大きな花火も上がることがあり、300人規模の島とは思えない豪快な花火が楽しめます。島の周囲に遮るものがない分、夜空に響く花火の音も全身に伝わり、島民も観光客も一体となって盛り上がります。
この他にも、毎年10月には島内で運動会や文化祭が催されたり、3月頃には不用品を持ち寄るリサイクルフェスティバルが開かれるなど、住民主体の行事も行われています。小さな島なのでイベントの数は限られますが、開催時には島民総出で準備・参加し、アットホームな雰囲気です。最新のイベント情報は利島村公式サイトや東京都の島しょポータルサイト内「イベント情報」ページ(例: 東京愛らんど アイランドトリップ)で確認できます。旅行日程が合えば、ぜひ島の行事に合わせて訪れてみてください。島の人々の輪に入って楽しめば、より利島を身近に感じられることでしょう。
利島の住居事情
利島での住まい探しは、本土のように簡単ではありません。島内には民間の不動産業者が存在しないため、アパートや賃貸物件を自力で探すことは難しく、移住希望者は基本的に村が用意する住宅制度を利用する形になります。利島村では村営住宅(公営住宅)や、村が独自に建設した住宅、あるいは所有者が不在の空き家を村が借り上げて転用した**「村営一般住宅」といった住まいがあります。ただし村営住宅は利島村に住民票がある方**でないと応募できないという要件があり、島外から新たに移住する場合にはまず島内で就職先を決めてからでないと入居資格を得られない仕組みになっています。そのため、移住を検討する際には事前に村役場へ相談し、空き家の紹介や村営住宅への入居条件などについて情報提供を受けることが重要です。

【住居の選択肢】
1. 村営住宅への入居
利島村が運営する公営住宅があります。家賃は比較的安価に設定されていますが、前述の通り島内就職者など一定の条件を満たす必要があります。間取りは2DK程度のものが多く、数も限られているため空きを待つ場合もあります。

2. 空き家を活用した住宅
村では、個人が所有する使われていない家を空き家バンク的に登録し、村が借り上げて改修のうえ移住者向けに貸し出す取り組みも行っています。ただし利島は元々家数が少なく、空き家物件も常時あるわけではありません。空き家情報は村役場産業観光課で扱っているので、希望者は問い合わせてみましょう。運良くマッチする物件が見つかれば、比較的広い一軒家に住める可能性もあります。

3. 住宅の新築・改修
島で土地を取得して家を建てることも不可能ではありません。ただし平坦な土地が少なく、造成や建築資材運搬にコストがかかるためハードルは高めです。島内には大工さんもいますが、人手や資材の面で本土とは勝手が違います。長期的に定住を決意し、資金に余裕がある場合の選択肢と言えるでしょう。なお、新築や大規模改修を行う際には、離島ならではの強風・塩害対策が重要です。
【暮らし体験住宅・短期滞在】
利島村には、移住希望者がお試しで短期間暮らせる住宅(いわゆる「移住体験住宅」)は現在整備されていません。その代わり、東京都の事業として夏季にふるさとワーキングホリデー(ワーホリ)制度を活用した短期滞在プログラムがあります。例えば利島の特産である椿油の製造や漁業体験を手伝いながら、2〜3週間程度島で生活してみるというものです。このプログラムに参加すれば、実際の島の暮らしや仕事を体験でき、移住の参考にすることができます。募集情報は東京都の多摩・島しょ移住ポータルサイト(東京タマしま暮らし支援サイト)などで告知されますので、関心がある方はチェックしてみてください。
【生活環境と住まいの工夫】
利島の家屋は海風や湿気にさらされる環境のため、本土とは違ったメンテナンスが必要です。窓や車は潮風で錆びやすく、定期的な洗浄や防錆対策が求められます。また梅雨時〜夏にかけてカビが発生しやすいため、風通しを良くし除湿器を活用するなどの工夫があると安心です。冬場は断熱性が低い家だと室内が冷え込みやすいので、ストーブやコタツなどで暖を取ります。島の住宅事情は決して便利とは言えませんが、裏を返せばご近所同士助け合いの精神が強く、困ったときは島民が知恵や道具を貸してくれることも多いです。移住当初は慣れないこともありますが、地域に溶け込みながら徐々に自分流の島暮らしスタイルを見つけていくのがコツです。
利島における主な産業は農業(椿油等)と漁業、そして村役場や診療所、学校などの公務・公共サービスです。観光業もありますが民宿や釣りガイドなど規模は小さく、島全体としては観光依存度はそれほど高くありません。島内の求人は決して多くなく、特に民間企業の数が少ないため、仕事探しは事前の情報収集が肝心です。利島村では移住定住希望者向けに村内求人情報を提供しており、村公式サイトの「求人情報」ページ(https://www.toshimamura.org/about/employment)で職員募集や島内事業所の採用情報を見ることができます。過去には漁協でのスタッフ募集や村営施設の管理人、公立保育園の保育士などの募集例があります。タイミングによって募集状況は変わるので、こまめにチェックすると良いでしょう。

【椿産業】
椿産業は利島を語る上で外せない仕事分野です。島の特産である椿油(ヤブツバキの種子から搾る油)は国内有数の生産量を誇り、高品質なことで有名です。毎年11月〜3月頃にかけて椿の実の収穫・選別・圧搾の作業があり、農家さんたちが総出で行います。この繁忙期には臨時の手伝い作業員を募集することもありますし、将来的に椿農家として独立する道もあります。農業分野では他に明日葉(あしたば)やシドケなどの島野菜の栽培も行われていますが、小規模で家族経営が中心です。
【漁業・水産業】
漁業では、伊勢海老やサザエ、トコブシ(シッタカ)といった高級海産物の漁が盛んです。島の漁師さんは少人数ですが、毎年解禁時期には立派な伊勢エビや大ぶりのサザエが水揚げされます。漁業の世界も高齢化が進んでいるため、近年は新規就業者を支援する制度もあります。例えば利島村では**「漁業後継者育成事業」**として、島内外から漁師になりたい人を受け入れ、見習い期間中の住居費補助(家賃の一部負担など)を行っています。経験がなくても地域おこし協力隊などの制度を利用して漁業にチャレンジした若者もおり、やる気があれば先輩漁師が一から指導してくれる環境です。
【公務・教育・医療】
公的分野の仕事としては、村役場職員(事務、土木、水道管理など)や、村立小中学校の教師・職員、診療所の看護師・医師、保育園の保育士などが挙げられます。こうした職種は資格や経験が必要ですが、時折欠員募集があります。特に保育士や看護師などは全国的にも不足しがちな職種のため、移住者枠で積極採用されるケースもあります。島で安定した仕事に就きたい場合、こうした専門職の資格を活かすのも一つの手です。
【リモートワーク・フリーランス】
リモートワーク環境も、利島は近年整いつつあります。2019年に東京都の海底光ファイバーケーブル整備により高速インターネットが開通し、島内でも光回線によるブロードバンドが利用可能となりました。NTTのフレッツ光(島しょエリア)やKDDI系の無線ブロードバンドサービスが提供されており、通信速度は本土と遜色ありません。島内全域でスマートフォンもドコモ・au・ソフトバンクの各社回線が概ね通じます。このため、パソコン一つでできるITエンジニア、デザイナー、ライターなどのリモートワーカーが移住してくるケースも出てきました。実際に東京のIT企業に勤めつつ利島に移住し、フルリモートで働いている人もいます。島内に専用のコワーキングスペースはありませんが、自宅で快適にテレワークができる環境です。仕事の合間に海を眺めたり椿の世話をしたりと、都会では得られないリフレッシュができるのも離島リモートワークの魅力でしょう。
【起業】
起業のチャンスも、小さい島ながら存在します。例えば観光客向けの民宿やカフェの開業は、近年移住者が挑戦した例があります。利島には現在民宿が数軒あるだけで、飲食店も限られているため、新たな宿泊施設や飲食サービスは需要があります(ただし島の規模に見合った小さなお店から始めるのが現実的です)。また特産品のネット販売も有望です。利島産の椿油や島唐辛子を使った調味料、海産物(乾燥ひじきや塩辛など)をオンラインショップで販売すれば、島にいながら全国にマーケットを広げることができます。物流コストや在庫管理など課題はありますが、島外出身の若い移住者が地元の人と協力してネットショップを運営している例もあります。さらに、利島村では地域おこし協力隊の募集を行うこともあります。協力隊員として赴任すれば、任期中は生活費が支給され、椿油の商品開発や観光PRなど地域活性化プロジェクトに従事できます。興味のある方はタイミング次第ですが、ぜひ村役場の募集情報をチェックしてみてください。
総じて、利島で仕事を見つけるには**「島のニーズ」と「自分のスキル」の接点を探すことが大切です。小さなコミュニティなので、一人が何役もこなすマルチプレイヤー的な働き方も求められますが、その分自分次第で新しい仕事を生み出す余地**もあります。島の人々は新しく来た人の挑戦を温かく見守り、応援してくれる雰囲気がありますので、移住後はまず地域の中に飛び込んで信頼関係を築き、ゆっくりと自分の働き方を模索していくと良いでしょう。
【教育機関について】
利島には少人数ながら子育て世代も暮らしており、**子どもたちはのびのびと島ならではの環境で育っています。**島内の教育機関は以下の通りです。
保育園:利島村立保育園が1園あります。乳幼児から就学前までの子どもを預かっており、少人数保育ならではの家庭的な雰囲気です。自然の中で遊ぶ時間も多く、島のお年寄りとの交流などアットホームな保育が行われています。
小学校・中学校:利島村立利島小中学校があり、小学生と中学生が同じ校舎で学んでいます(小中一貫校ではありませんが校舎が併設)。全校児童生徒数は合わせて20名足らず(学年によって変動)という超少人数で、複式学級で授業が行われることもあります。先生方の目が一人ひとりに行き届き、家庭的な学校環境です。運動会や学芸会など行事も全校合同で行われ、島全体で子どもたちを見守る風土があります。部活動はありませんが、代わりに島民有志によるサッカーや剣道、太鼓クラブなどの習い事・サークル活動が放課後に提供されており、子どもたちは年齢の垣根を超えて様々な活動に参加しています。
高等学校:利島島内には高校がありません。中学校卒業後は、多くの生徒が伊豆大島や新島、本土(東京都内)の高校へと進学します。東京都立の島しょ地域高校(大島高校・新島高校など)では離島留学制度もあり、利島出身の生徒も受け入れています。島から高校へ通う場合は基本的に島外で下宿・寮生活となりますが、自治体や学校から補助が出る制度もあります。利島村も島外進学する生徒に対し、高校在学中の医療費を全額助成する制度(高校生医療費助成)を設けるなど経済的な支援を行っています。
【子育て支援制度】
利島村は小さな村ですが、子育て世帯への支援は手厚い方です。主な制度をいくつか紹介します。
児童手当:日本全国共通の児童手当が支給されます。中学校卒業まで(15歳到達後最初の3月末まで)の児童を養育している方が対象で、年齢に応じて月額1万円〜1万5千円が支給されます。島だから特別額が変わることはありませんが、申請や現況届の手続きは村役場で行います。
子ども医療費助成:18歳に達した最初の3月31日まで(高校3年相当年齢)のお子さんの医療費は、保険診療の自己負担分が村から全額助成されます。病院の窓口で支払った分が後から払い戻される仕組みで、所得制限もありません。離島で医療機関が限られる中、安心して子育てできるよう東京都の制度も活用して実施されています。
妊婦健診・出産に伴う支援:利島村内には分娩できる医療施設がないため、妊婦さんは健診や出産で島外の病院に通う必要があります。その負担を軽減するために、妊婦健診受診の交通費助成や、出産費用の補助を行っています。例えば妊婦さんが島外(本土)の病院に健診に行く際の旅費を一定回数まで補助したり、出産の際には1人の赤ちゃんにつき50万円の出産助成金を支給する制度があります【※利島村「妊娠・出産」制度: https://www.toshimamura.org/life/marriage/birth.html】。これは都内でもトップクラスの手厚い支援策で、島で安心して子どもを産み育ててもらうための村の応援です。
一人親家庭等への支援:ひとり親世帯(母子家庭・父子家庭)に対しても、医療費の助成や児童扶養手当の支給などがあります。小さな島なのでシングルマザー/ファザー同士が助け合う場面も多く、行政と地域で協力して子育てをサポートしています。

【島で育つメリット・留意点】
利島で子育てするメリットは、自然の中で人情に囲まれて育つことです。子どもたちは放課後に海岸で貝を拾ったり、山で昆虫採集をしたり、都会では得難い体験を日常的にしています。学校の先生や大人たちも全員顔見知りなので、島ぐるみで見守ってくれる安心感があります。一方でデメリットとして、中学卒業後は子どもが島を離れなければならないこと、塾や習い事の選択肢が少ないことなどが挙げられます。学習面ではタブレット端末を用いたリモート授業や、本土から派遣される講師による特別授業などICT教育の工夫がなされています。また不足しがちな経験は、夏休みに他島や本土のキャンプに参加させるなどで補っています。島の子は中学卒業後に一度外の世界に出ることで逞しく育つとも言われます。小さい頃に培った島でのびのび育った土台があれば、その後どこへ行ってもきっと力強く成長してくれるでしょう。島民みんなで**「宝」である子ども達を育てる**——そんな温かい雰囲気が利島にはあります。

【医療について】
医療体制は、大都市のように充実しているわけではありませんが、島民が安心して暮らせる最低限の設備と制度が整えられています。利島には病院はなく、村営の診療所が1ヶ所あります。「利島村国民健康保険診療所」(通称: 利島村診療所)で、所在地は村役場と同じ集落内です。常駐の医師1名と看護師2名の体制で、平日の日中に内科診療を中心に対応しています。診療科目は内科の他、一部外科処置や高血圧・糖尿病などの慢性疾患管理、軽い怪我の処置など幅広く対応します。歯科については月に数回、伊豆大島から歯科医師が巡回診療に来る日が設けられています。小児科や産婦人科などの専門診療は常駐していないため、必要な場合は大島や本土の病院を受診する形になります。

診療所の受付時間は平日の午前と午後(昼休みを挟む)で、夜間や休日は基本的に休診です。ただし時間外や緊急時には、村役場を通じて当直の医師に連絡が取れる体制が敷かれており、急病の際は診療所で応急処置を受けることが可能です。重症の場合はヘリコプターで大島病院や本土の病院へ緊急搬送するケースもあります。島民は日頃からお互いの健康に気を配り、ちょっと体調が悪そうな人がいると声をかけ合うなど、コミュニティで支え合う意識も強いです。高齢者の通院は近所の人が車に乗せてあげたり、診療所からの薬配達サービスを利用したりといった工夫もされています。
【福祉について】
福祉サービスについては、高齢者や障がい者の方を対象に以下のような支援が行われています。
介護保険サービス:利島村でも介護保険制度に基づくサービスが利用できます。訪問介護(ホームヘルパー)が定期的に高齢者宅を訪れて身の回りの世話をするサービスや、デイサービス(通所介護)として週に数回お年寄りを施設に送り迎えして入浴・食事提供・レクリエーションを行うサービスがあります。利島には特別養護老人ホームなどの入所施設はありませんが、必要な場合は伊豆大島など近隣島の施設と連携しています。また要介護者のご家庭には、介護用ベッドや車椅子などの福祉用具の貸与、段差解消の住宅改修費補助なども行われています。介護保険の窓口は村役場民生課で、ケアマネージャー(大島から兼任で担当)と連携しながら進めます。
高齢者福祉:65歳以上の高齢者には、昼食のお弁当を自宅に届ける配食サービス(週数回)や、買い物支援、見守り訪問などの取り組みがあります。島には老人クラブがあり、ゲートボール大会や趣味の集まりなどお年寄り同士が元気に交流しています。敬老の日には村から記念品贈呈や祝い行事も行われ、高齢者が生きがいを持って暮らせるよう地域で支えています。
障がい者福祉:身体や知的に障がいのある方への手当支給や、自立支援医療費の助成などが行われています。利島村では障がい者手帳をお持ちの方への医療費助成(重度心身障がい者医療費助成制度)があり、自己負担が軽減されます。また障がいを持つ子どものいる家庭への相談支援や、必要に応じて専門機関(大島や東京)の紹介・連携も行っています。
子育て・母子保健:前述のとおり、子ども医療費の助成や出産助成金など、子育て世帯への経済支援があります。加えて、乳幼児健診(赤ちゃんの定期健診)は保健師が島に来て行ったり、予防接種も村で計画を立てて漏れなく受けられるようサポートしています。妊婦さん向けには母子健康手帳の交付や、助産師による電話相談・訪問指導なども受けられます。小さな自治体ならではのきめ細かなフォローがあり、初めての子育てでも安心できる環境づくりに努めています。
なお、離島ゆえに緊急時の体制も重要です。利島では消防隊員(消防団)が救急対応も兼ねており、島内で急病人やけが人が出た場合は村の消防救急車で診療所へ搬送し、医師の判断で大島へのヘリ搬送が要請されます。ヘリコプターは天候次第では飛べないこともありますが、島民はそうした事態にも慌てず対処できるよう、日頃からお互い支え合う文化があります。「無理せず早めに診療所に行く」「重い持病のある方は定期的に本土で検診を受ける」といった工夫で、島での健康管理をみんなで守っています。
総じて、利島の医療・福祉は都会ほど便利ではないものの、村と住民が一体となって安心安全を支える仕組みがあります。移住する方も、持病の薬は多めに持参する、医療保険に加入しておくなど自己防衛しつつ、島のサポート制度もうまく活用していきましょう。何より島の人は親身になって助けてくれるので、困ったときは一人で抱え込まず周囲に相談することが大切です。
離島での生活インフラは本土とは勝手が違う面もありますが、近年整備が進み不便さはかなり解消されています。
利島での主なインフラ事情をまとめます。
電力
電気は本土と同様に東京電力によって供給されています。送電線が海底ケーブルで大島経由でつながっており、一般家庭は通常の電灯・動力契約で電気を使えます。停電もめったに起こりません。近年は環境省や東京都の支援で太陽光発電設備も島内公共施設に導入され、防災時の非常用電源となっています。台風などで万一本土からの送電が途絶えた場合には、自家発電機によるバックアップ体制もあります。
水道
島の水源は地下水や雨水です。昭和初期から島内各地に井戸や水源地を整備し、現在は村営水道として集落全戸に給水されています。かつては水不足に悩まされたこともありましたが、人口規模に対して水源の涵養量が比較的多い土壌であることや、節水意識の浸透もあって、現在は安定した水供給が実現しています。水道水は井戸水を浄化したもので、若干硬水気味ですがそのまま飲用できます。ただし利島では貴重な水資源を大切にする文化が根付いており、夏場には「庭先での過度な散水は控える」など節水の呼びかけがされています。
ガス
都市ガスの配管は通っていないため、各家庭ではプロパンガス(LPガス)を使用します。プロパンガスのボンベをガス会社(島内に代理店あり)が定期的に配達してくれ、それを屋外に設置して台所や給湯に利用します。本土と比べるとガス代はやや高めですが、調理に欠かせないため多くの家庭で利用しています。オール電化住宅にして電気調理器や電気温水器を使う選択もありますが、停電リスクも考えてプロパンとの併用が安心でしょう。
通信
前述のとおり、光ファイバーの開通により高速インターネットが利用可能です。固定インターネット回線はNTT東日本の**フレッツ光ネクスト(島嶼部プラン)**が契約でき、下り最大1Gbpsの速度でインターネット接続できます。実際の速度は場所や時間帯によりますが、動画視聴やオンライン会議も問題なく行えるレベルです。携帯電話もNTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクの基地局アンテナが島内に設置されており、集落内や港周辺では概ね良好な電波状況です(島の山中など一部圏外あり)。そのためスマホでメール・SNSを使ったり、テザリングでPCをネットにつなぐことも普通にできます。島にいながらリモートワークやオンライン学習ができる通信環境が整ったのは、移住者にとっても大きなメリットと言えるでしょう。
商業施設・買い物
利島には24時間営業のコンビニエンスストアはありません。その代わり、集落内に4軒ほどの個人商店が営業しています。代表的なお店としては、日用品や食料品全般を扱う商店(雑貨屋)が2軒、酒類やお菓子を売る商店が1軒、農協(JA)直営の購買店が1軒といった具合です。品揃えは都会のスーパーのように豊富ではありませんが、米や調味料、生鮮食品、日用雑貨、お弁当など一通り手に入ります。営業時間はおおむね朝〜夕方まで(夜は閉店)で、週に一度定休日がある店もあります。値段は離島輸送費の分、少し割高なものもあります。島外から引っ越す際は、消耗品で特にこだわりのあるもの(例えば赤ちゃん用ミルクやお気に入りの調味料など)は多めに持ってくると安心です。とはいえ昨今はインターネット通販も利用できます。ヤマト運輸や郵便で荷物が届くので、島にないものはネットで注文し取り寄せる暮らし方が定着しています。生鮮食品も冷凍・冷蔵便で取り寄せ可能です。週1回だけは島内のお店にパン屋さんが出張販売に来るなどのユニークなサービスもあります。食事面では、漁師さんから直接魚介を分けてもらったり、家庭菜園で野菜を育てる人も多く、「あるもので工夫する」島の知恵が根付いています。
交通(島内移動手段)
利島には路線バスやタクシーといった公共交通機関はありません。島民はそれぞれ自家用の軽トラックや軽乗用車、バイク、電動自転車などを利用しています。もっとも集落自体が小さいため、徒歩でも十分移動可能です。港から集落中心部までは上り坂で高低差が40〜50mほどありますが、徒歩10分程度で役場や商店に着きます。島内に道路は一本環状線がありますが、レンタカーやレンタサイクルのサービスはありません。観光客で車が必要な場合は、民宿の送迎車にお願いするか、事前に島の知人に頼んでおく必要があります。移住者の場合は本土から自家用車をフェリーで運ぶことも可能です(東海汽船大型客船で要予約)。ただガソリンスタンドは村営の1箇所のみで、営業時間も限られます。普段の生活では徒歩や自転車で事足りる範囲なので、生活圏は徒歩圏+αと考えておいた方がいいでしょう。島内で車を運転するときは、放し飼いのヤギやネコが道路に飛び出してくることもあるので徐行運転が基本です。
金融機関・郵便
利島には都市銀行の支店はありませんが、**郵便局(ゆうちょ銀行)とJA東京島しょ(農協)**の利島支店があります。郵便局ではATMが設置されており、ゆうちょ口座の入出金や他行カードでの引き出しも可能です(平日日中のみ)。JA利島支店でも窓口で貯金やJAバンクのATM利用ができます。クレジットカード決済は島内の商店ではほぼ使えないため、現金をある程度用意しておくと安心です。なお、宅配便はヤマト運輸の営業所が島内にあり、荷物の受け取り・発送ができます。ネット通販の商品も週数回の船便に合わせて届く仕組みです。
娯楽・その他
小さな島ですので映画館やカラオケ、ショッピングセンターといった娯楽施設はありません。その代わり、先述のようにスポーツのサークル活動や地域の集まりが盛んです。夜は家でテレビを見たりインターネットを楽しんだり、仲間同士で飲み会をしたりといったスローライフが基本です。テレビは地上デジタル放送が共聴アンテナ経由で視聴できます(一部BS放送も受信可能)。島内で困ることの一つに**「雨風で洗濯物が乾きにくい」という声がありますが、各家庭に衣類乾燥機があったり、風通しのいい軒下に干す工夫で対応しています。また台風時は船便が止まるため生鮮食品や日用品は計画的に備蓄**しておくことも島暮らしの知恵です。
全体として、利島の生活インフラは最低限しっかりしています。特に通信網が整ったことで利便性は飛躍的に向上しました。しかし都会と同じ感覚でいると「買い忘れてもすぐ買いに行けない」「すぐには人が来てくれない」といった不便も感じるでしょう。そんな時は島の人に相談したり、自給自足や創意工夫で乗り切る力が身につくのが離島生活の醍醐味でもあります。利島での暮らしは便利さばかりではありませんが、その分ゆったりとした時間と人情があります。不便を不便と感じなくなる頃には、きっと島の暮らしが肌に合ってきた証拠かもしれません。
利島村では、移住定住を促進したり子育て・就業を支援するため、様々な助成制度を設けています。代表的なものをいくつか紹介します。
定住促進支援金(定住支援金)
東京圏から利島に移住し働く方に対し、村から引っ越し後に支給される補助金です。具体的には「東京23区等から転入して、島内の企業に就職した」または「テレワークで継続勤務する」などの条件を満たす場合に、一世帯あたり単身者で25万円、2人以上の世帯で50万円が支給されます【※利島村定住促進サポート事業 支援金交付要綱より】。これは国の地方創生移住支援事業の一環で、一定期間居住・就業を続けることが条件です。移住初期の引っ越し費用等の足しになる心強い制度です。
空き家活用促進補助
空き家バンクを通じて利島村内の空き家を取得・活用する場合、改修工事や解体、更地整備にかかる費用の一部を補助する制度があります。例えば老朽化した空き家をリフォームする際、費用の**50%(上限100万円)**を村が補助する、といった内容です。ただし時期によって予算が異なるため、具体的な適用には事前に村役場に相談が必要です。空き家の有効活用を促すことで定住者の住まい確保を図る目的があります。
農業振興支援
椿油など島の基幹産業である農業分野で新規就農者や既存農家への補助があります。例えば椿や明日葉など換金作物の栽培経費補助として、年間の生産経費の一部(上限数十万円)を助成したり、農業用機械や施設整備に対する補助(上限100万円程度)を行っています。これによって若い世代が農業に取り組みやすくし、農産品の安定供給と産業の継続を支援しています。
漁業後継者支援
前述のとおり、漁業に新規参入する人を支援する制度があります。具体的には研修期間中(見習い漁師として働く一定期間)、家賃の半額補助など生活面の支援を行い、経済的負担を軽減します。これにより外部から漁師になりたい若者を受け入れ、島の水産業の将来を担う人材育成につなげています。
子育て・医療支援
子育て世帯や妊産婦への経済的サポートも充実しています。高校生等医療費助成事業により高校卒業まで医療費は無料、妊婦さんへの妊婦健診交通費助成(島外健診に行く際の船賃などを回数限定で補助)、出産時の**出産助成金(50万円)**支給、乳幼児検診の旅費補助など、多方面から手当てが受けられます。また一人親家庭への医療費助成や、保育料の軽減措置(第2子以降無料化等)も講じられています。こうした制度により、子育てにかかる負担を減らし安心して子どもを育てられる環境づくりが図られています。
地域活動支援(コミュニティ助成)
村内の自治会やサークル、NPO等が行う地域振興に資する事業に対して、上限50万円程度の補助金を交付する制度があります。例えば島の伝統芸能の保存活動、島民の健康増進イベント、観光客誘致の企画など、地域を盛り上げる自主的な取り組みに対し資金面で後押ししています。小さな島ならではの草の根活動を支援し、コミュニティ力の向上を目的としています。
移住相談・情報提供
制度ではありませんが、利島村では移住希望者向けに**「利島村移住定住相談窓口」**を設置し、住まいや仕事の紹介、島での生活全般の相談に応じています。また東京都が運営する「島しょ暮らし相談窓口」や、多摩・島しょ移住ポータルサイト「東京島じまん」でも利島の情報を発信しています。支援策を活用するためにも、まずは情報収集と相談が大切です。
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